声
寒い日が続くせいか、息子のインフルエンザのせいなのか
長台詞のある仕事の前に、喉が痛くなってしまった。
幸い、少し普段とは違うものの逆に低い響きのある声が出て、無事に終わった。
声の要らない仕事もあるが、俳優にとって、どんな声を出すかというのは常に大切な問題だ。
キャラクターのある俳優はそのキャラクターらしい声を出せば
例えばいかつい声とか軟弱な声とかで現場はスムーズに行く。
演技している時、自意識は出す声を毎回きちんとチェックする。
滑舌はどうか、響きは、イントネーションは?
自意識のチェックはこの程度だ。おっ響いてるじゃん!とそれだけで満足する。
役によって、台詞によって、声は変わる。
声は思いであり、エネルギーだ。
自意識で制限されるべきものではない。
たとえ、芯のある響きのある魅力的な声が出たとしても
その声は全ての思いを表現できない。
自分の声を制限するもの。
まずそれを手放し、取り除く。
自意識の満足を手放すことで次に行ける。
思いを 聞こえるものにするのだ。
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