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2012年12月

2012年12月10日 (月)

自分を救え!

先月、「大和魂2」が終わった。中国のテロの方に断っておくが、大和魂というのは大和優雅さんの魂ということであって、他意は無い。誤解をなさらないようにね。

今回ケンという役で参加させてもらった。
役者というのは企画者や作家の思いや世界観を実現する為に必要とされる技術職であって翻訳者みたいなモノだとは思うが、創りだす作品というのは関わった誰にとっても子供のようなもので、愛さずにはいられない。
終わって寂しく感じているのは僕だけではないだろう。
今回皆が、大和監督と呼び、その世界観を崇高なものと尊重し優先した。
岸田秀的に言えば、その私的な幻想は多くの関係者の愛を受け育まれ一つの明確な共同幻想へと共有される道を歩み始めている、と思う。
今回の「ロケット」はパンフレットからも判るように、大和優雅氏が自分を救おうとして書いた作品である。しかしこの作品によって彼自身が救われる時、これを自分の話として受け止めた観客も同時に救われるのである。
では自分はどう生きているのか
その問いの答えをを大きなスケールで受け取ることが出来るからだ。
役者として生きていくということは他人の私的幻想を渡り歩いて生きていくことだ。時に自分自身の私的幻想が逆風となることもあるだろうし、追い風となることもある。
自分を救え!という声は常に僕の中でも鳴っている。
え、さっき救ったじゃん、と言っても駄々っ子のようにおさまりはしない。
役者として生きていくという事自体が駄々っ子を甘やかし続ける生き方だからかも知れない。
だが、他にしたいこともない。
春を待つヘビのように、寂しさに耐えるしかないのである。

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