立原正秋
「牟田さん、立原正秋の朗読やりませんか?」とある人が言った。その人は僕と初めて逢った後、たまたまテレビ番組で熊澤南水独り語りと言うのを視ていた時に「牟田さんが立原正秋を着物着て朗読するのがひらめいちゃったんです」と言う。
その人はそれからも朗読をやったら良さそうな古い商店街のおしゃれなカフェを見つけましたとか、45分じゃないと駄目だって南水さんは言ってましたとか、ちあきなおみの冬隣観ておいて下さいとか、逢う度に僕を導いていく。
それではと僕はアマゾンで古本を十数冊取り寄せ、その中から読むと一時間程の短編を45分に削り、来る朗読会に備えた。
立原正秋は40歳頃文壇に登場し54歳で亡くなっているので、その全作品もやがて読み終えてしまうが朗読という形でこれから先ずっと関わっていきたいと思う。
黄金ラヂオと言ってまたキトクな方がネット配信の場を提供してくれたので僕の一番好きな立原正秋の短編「春の死」45分版を10分割して朗読することにした。その後も「薪能」等の短編や著名な長編も朗読し続けていこうと思う。
乗馬の基本は馬に精神的に負けないことだと言うが朗読も作家の精神を再現出来るかということなのだろう。日本が滅亡することを願いながらも日本の美しさに振り上げた手を止める、そんな立原正秋の精神性を捉えることが出来るのか。
そしてそのひらめきの立原正秋朗読会の日を迎えることが出来るのか。
まだまだこれからだ、53才の僕。
P.S リンクついでにこころポートレートから
「牟田父親CM」で検索して来て頂いた方に
| 固定リンク
| コメント (4)
| トラックバック (0)
最近のコメント